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2009年06月11日

北朝鮮の体制崩壊が既に始まった!

2009年6月10日放送「青山繁晴のニュースの見方」より

「 北朝鮮の体制崩壊が始まった!」

アナウンサー:
おはようございます。
北朝鮮!
後継者問題ですね。



青山氏:
そうですね!
考えたら、4月5日のミサイル発射から始まって、5月25日の核実験!
その後、今度は、後継者問題と言う事で、


アナウンサー:
今、また、ミサイルの発射準備でしょう!



青山氏:
そうです。
三度目の核実験が、あるかもしれないと言う事で、振り回されて、



とまでは言いませんが、
もう、北朝鮮に関する話が、洪水のように、日本のメディアを
半ば占領している訳ですね。



今朝のお話は、
沢山報道が出ること事態は、当然であり、止むを得ない事であります、
直ぐ目と鼻の先の国ですし、何よりも日本国民を誘拐したままですし、



沢山の報道があるのは、止むを得ない事なんですけれども。



でも、こう言う時ほど、一旦、突き放して、大きな目と言いますか、
鳥の目と言うか、あんまり、細部に振り回されるよりも、



例えばキム・ジョンナムさんの金正男さんがテレビに出てきて、
語ることの、細かい事に、「ああでもない、こうでもない」と振り回され



過ぎるよりは、チョッと突き放して、大きな目で、
見ることが必要だと思います。



そうやって見ますと、まず、そもそも、北朝鮮と言う国は、
どう言う国かというと、



ご承知だと思いますけれども、第二次世界大戦が終わって、
北半分はソ連、南半分は、アメリカが入ってきて、



一旦、占領して、言わば、軍がアメリカ軍やソ連軍が、
支配したわけですね。



それが、お互いに、自分達の政府を作りたいと言うことで、
北朝鮮については1948年の9月9日に出来ました。



従って、61年目に今、入っている訳ですね。
この60年間の歴史、ずっと独裁政権で、それも金一族と言う、



言わば、一族による独裁支配で、今回の後継なるものが、
そのまま実現すると、三代目の、世襲と言う事になる訳です。



それで、一番、最初の、日本語風に言うと、金日成さん、朝鮮語で言うと、
キム・イルソン国家主席、それから、今のキム・ジョンイル総書記、
これに引き継がれた訳です。



この時、実は、6年以上かかっているんです。
と言うのは、キム・ジョンイルさんが後継指名されたのは、



1974年の2月の事で、この時、キム・ジョンイルさんは、
32歳になる直前でした。



その時に、後継指名されながら、実際に実権をお父さんから、
息子さんに完全に移ったのは、1980年10月になってからで、
6年間も掛かって要るわけです。



その時、既に、キム・ジョンイルさんは38歳になっていた訳です。



そうすると、現在の三男坊の、キム・ジョンウンさんに、
後継が行くんではないかと言う、話を突き放して考えますと、



これを一言で言うと、もう三代目の後継は
無理ではないか、と言う事が、浮かんできます。



アナウンサー:
と言うのは?



青山氏:
と言うのは、先ず、年齢が26歳です、26歳で、
核保有国の核を仕切る!



それから、26歳で完全に破綻した、北朝鮮の経済を、
立て直さなければいけない。



26歳で国際経験の無いまま、アメリカ、中国、日本、韓国、ロシア、
といった、複雑な外交の、連立方程式を解かなければいけない。



そんな事が、果たして出来るのか?



常識で考えると、世ほどの天才でも、これは難しいですね!



しかも、もう一つ、重大な事は、北朝鮮と言う国は、社会主義の国、
共産主義の国と言う事になっているのですが、



本当の根っこは、儒教の国です。
これは、ある意味、中国のそうなんです。



日本でも、儒教と言う言葉は知られていますが、全然根深さが違います。
儒教の国と言う事は、即ち、長男が偉いのであって、その次は次男、
その次が三男坊。



キム・ジョンイルさんが、後継の指名を受けたのも、キム・ジョンイルさんは
お父さんの、キム・イルソンさんの長男です。



だから、6年掛かっても、何とか出来た訳です。
今度の、キム・ジョンウンさんは、26歳と言う、若さだけではなくって、



三男坊なんです、そうとう無理をしていると!



従って、核実験を三回もやろうとしたり、ミサイルをバンバカ、バンバカ、
持っているやつは、とにかく、撃ちましょうと言う感じに見えるのも、



要は、本当は焦っているのであって、
何故、焦っているのかと言うと、
キム・ジョンイルさんの健康問題が、急速に悪化していて、



また、再び悪くなったという、話が、今朝から流れていますけれども。



前の代を考えると、初代のお父さんがキム・イルソン国家主席は
1980年に権力を委譲しても、その後、14年ぐらい生きて
いらっしゃったので、だから、余裕があったのです。



今回は、その余裕が失われている。
その三男坊が、儒教の原則を覆して、後継者にならなければ
いけない。



半面で、本来は後継者で在らなければならない、
長男のキム・ジョンナムさん、日本語風に言うと、金正男さんが、



今、マカオに居ると、マカオと言うのは、皆さん御承知の通り、
香港と同じように、中国の特別行府、香港から、南に70キロしか



離れていない、言わば、中国が北京とか、上海とか、刺激的な
ところには置かないけれども、マカオに置いて、実質的に中国がこれを
保護しているということですね。



長男を保護していると言う事は、
間接的に、この三男坊で、26歳の後継と言うのは、無理じゃないかと!



元々、中国は、世襲制には反対です。
中国共産党、同じ共産主義でも、世襲はしていませんね。



毛沢東の息子が権力を継いだ事実はありませんから。
ケ小平もありません。



それを考えると、キム・ジョンナムさんが、マカオで出没する。
マカオで日本のテレビに顔をだすと言うのは、



単にキム・ジョンナムさんの問題ではなくって、
実は、中国の姿勢を物語っている。



ついでに言うと、テレビで出てきた、キム・ジョンナムさんが、
護衛も付けずに、一人でプラプラしている、
と言うことを盛んに言われていますが、



これは、中国の公安が、夫婦に化けたり、カップルに化けたり、
通行者に化けたりして、周りに一杯います。



皆さんも中国に行かれて、天安門広場を歩かれたら、周りに居る、
ご夫婦や、カップルや学生に見えるような人を良く見て頂くと、



目つきが全然、違っていたりしますから、中国はその辺はプロなので
勿論、中国は、本当は保護をしている訳です。



しかも、これが、中国の中途半端な、姿勢を物語っていて、
公式的には、何も、言えないのに、キム・ジョンナムさんを、こうやって



それとなく、かくまうと言うことで、消極的反対を示しているわけです。



即ち、中国もかなり困っていて、と言うのは、中国の本来の予定では
来年、上海万博が2010年にあります。



本来は、
私はこれを直接、中国共産党の幹部に北京で聞いたのですが
日本は、東京オリンピックをやって、その後、大阪万博をセットで



成功させたので、一流国になった!と。



中国もやがて北京オリンピックをやる、その後、上海万博をやって、
あくまでセットで成功させなければいけないのだと、言っていたのです。



この上海万博は既に、世界同時不況で、
出展や出品が減るんではないか?



という問題を抱えている上に、ここで、朝鮮半島で、発火、
つまり変な事になったら、ですね、困ってしまう訳です。



だから、とりあえず反対だけれども、北朝鮮にやらせる他にはない、
と言う話になっていて、中国の迷いを物語っているのです。



これを、全体に考えると、やっぱり、北朝鮮の現体制が、崩壊していく
過程であって、今の上海万博の話も、逆に言うと、2010年秋に、



上海万博が終わってしまうと、中国はいよいよ、元々、気に食わない
気に入らない、金一族の処理に乗り出すのではないか?



その時に、権力の基盤は今まで程、強くないであろう。
キム・ジョンウンさんが後継者としていても、その体制と言うのは
非常に、もろくなってくると言う事です。



そうすると、実は、日本が北朝鮮問題を考える時に、
今は、外交とか、交渉の域を超えていて、既に、危機管理の範囲に
入っている話です。



アナウンサー:
政府が崩壊したら、じゃあ、どうすると言う話ですよね?



青山氏:
はい。
皆さん、ご承知の通り、大量の難民が発生し、既に、中国は北朝鮮との
国境に、陸軍部隊を配備しています。



即ち!
難民が来たれら、殺すぞ!
と言うアピールであって、そうやって、言わば、抑止力にしている訳です。



ところが、日本にはそう言うものが、ありませんから、特に福岡を
始めとする、九州、或いは対馬、そう言う当りに、大量の難民が



押し寄せてくる時に「どうするのか?と言う事を考えなければいけない!」



ただし、最後に申せば、これは、今まで、ずっと日本が苦しんできた
拉致問題、この体制崩壊しか、本当は、解決ありませんでしたから、



実は、拉致被害者、それから家族の方々も長年、
我慢して来たんですけれども、この体制崩壊によって、



以外にも!
拉致問題は、解決に向うかもしれない!



と言う事を考えると、さっき申しました通り、あんまり目先の事に、
惑わされるより、大きな目で、見る姿勢と言うのを、



日本の政府と、私たち国民に、必要ではないかと思っています。


アナウンサー:
確かに!
ありがとうございました。


今日の放送はここまで。
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