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2009年06月05日

麻生総理の、三つの苦しい演技!?

2009年6月3日放送「青山繁晴のニュースの見方」より

「 麻生総理の、三つの苦しい演技!?」

アナウンサー:
おはようございます。
今日の話は何でしょう?



青山氏:
はい、北朝鮮のミサイルとか、後継者の問題も、



アナウンサー:
ジョンナムさんという名前も出ていましたね!



青山氏:
ジョンウンさんですね。三男坊の!
これも本当は、今朝、話したいところなんですけれども、



ニュースの見方というコーナーは、あえて申せば、巷に溢れるというか、
テレビ、新聞に溢れているニュースの中で、むしろ生活者、



国民有権者の方に、「一番分かりにくいニュース」
その見方をチョッとご提示するというのが、趣旨だと思うんです。



そこで、この数日間で、沢山溢れたニュース、北朝鮮以外で言えば、
やっぱり、今日、閉じるはずだった、通常国会が、延長になりました。



それも、すったもんだがあって、いつもの事と言えば、そうですが、
一旦、麻生総理と自由民主党の間で、66日間延長する、
即ち、8月まで延ばす、



と言う事で、合意したはずが、急転直下、いや55日間ですと、
7月28日までの延長にしましょう、と言う事で落ち着いた。



これによって、解散総選挙の時期も、当然、非常に左右される、
という事なんです。



この国会の延長の話というのは、私も共同通信の記者だった時代に、



山ほど原稿を書いたのですが、書けば書くほど、矛盾を感じました。
と言うのは、細かい国会延長の話に入っていけば、入って行くほど、



実は一般の国民の方からは、国会とは非常に分かりにくいところだな〜と



アナウンサー:
確かに!



青山氏:
言う事になるのです。
それで、プロに向けて書いているようで、実はプロは水面下で、こんな事は



承知な訳ですから、いったい誰に向けて原稿を書いているのか、
分からなくなったと言うのが、本当のところなんです。



それで、今回の国会延長で言えば、最大の特徴と言えば、
ここに隠されている物は、麻生総理のやむにやまれぬ演技と言いますか、
必死の演技、これが隠されているのではないかと思います。



その話は、三つぐらい話があって、
一つは、公明党、創価学会が自民党と連立を組んで、選挙も
応援している訳ですけれども、7月12日に東京都都議選があります、



東京都議選の意義自体が,都民以外は、チョッと分かりにくい、
ところがありますが、言わば、創価学会の選挙運動の原点の
様なところで、



力の源泉というふうに、公明党の中では言われている訳です。
これに全面集中をしたいから、とにかく国政選挙である、



総選挙を、7月12日からなるべく、遠ざけてくれと、
言う話があって、それで、一旦、合意したのに、



麻生さんは「イヤ、私は、公明党に左右されない」と、
そもそも地方選挙は、国政選挙とは違うはずだと、
言うことを強調されていた訳です。



ところが、今回、66日間で、一旦、合意したと言うのは、
やっぱり公明党と話して、なるべく、都議選から離す為には、
後ろにずらす訳だから、今となっては、



66日間にしようと、そのように決まって、
それを「いやいや、公明党をやっぱり重視している訳ではないんですよ」



と言う事を、示すために短くしたんですが、短くする時に話し合った相手が、
公明党の太田代表だったのです。



本当は自由民主党と言う、長年の政権党が、
本当は選挙そのものが、公明党、創価学会と言う、



他党、他の組織に依存して、衰弱していると言う事を、
隠さなければならなかった。



アナウンサー:
なるほどね!



青山氏:
それから、二つ目と言うのは、麻生さんがなるべく選挙を遠ざけていると、
つまり、支持率も、本質的には全然上がらないし、厚生労働省の分割問題で



また、迷走したりして、選挙を遠ざけていると言うイメージが、
66日間延長という話で、また定着しそうになったから、



慌てて「いやいや解散を総理は急いでいるんだ」
と言う演技をしなければいけないので、55日にしました。



アナウンサー:
これは二つ目ですね?



青山氏:
ええ!
三つ目は、実は66日間延ばして、選挙を後ろに伸ばすと、
何が見えてくるかというと、9月末に、麻生総理の任期切れが来てしまう。



自由民主党総裁としての任期切れが来てしまう。
それが自民党議員の視野に入って来ると、この際人気のない総理を、
変えちゃおうかと、言う話に必ず、つながってくるから、



「いやいや、任期切れのずっと前に総選挙をやるんです」
と言うポーズを見せなければいけなかった。



そう言う、
三つで、66日間が55日間に変わったと、



アナウンサー:
なるほど!



青山氏:
しかし、本当は、55日間になっても、会期末は7月28日で、
この日に解散すれば、選挙は8月30日か9月3日になるわけです。



相当、9月10日の全衆議院議員の任期切れに近い、遅い、遅い選挙だと
言う事になって、ゴチャゴチャ演技しているわりには、本質的には変わらない
と言う事になります。



それで、実は、今日一番したいお話は、それを受けてですね、根っこの所
なんですが、私は今、三つのポイントを上げて、あなたが「あ、そうか!」と



おっしゃたように、一般の、普段、国会なんか、かまっていられない、
生活者にとっては、やっとこれで、なんとなく分かるかな、
と言う感じだと思うんです。



しかし、本当はこれでいいのかと、そもそも国会に延長するとか、
延長をしないとか、それが何日間とか、ややこしい話が出るのは



どうしてかと言うと、国会を一年中やらないで、閉じたり開いたりするからです。



ところが、本当は通年国会と言う、あるように、一年中国会をやればいい訳です。
一年中、議会をやっている国は、沢山あります。



さっき言いました、私は記者時代も、早い話、10年20年も前から、通年国会に
すべきである、と言う話が出ている訳です。



これをやるには、当然、憲法を改正しなければならないのですけれども、
憲法の第4章の国会のところを変えなければいけませんが、



例えば、9条とか沢山、議論が分かれるところは、ともかく、
国会で一年中、ちゃんと働いてくれ、これには、国民もあまり反対する人は、
いないと思いますし、



もし、通年国会にすると、何が良くなるかと言いますと、
実は、国会対策委員長とか、国会対策委員会と言うものが、
段々、要らなくなるのです。



これは、国会対策委員会と国対委員長というのは、前面に出ていて
だいたい、さっきの66日間から55日間に減らす時に、自民党の



大島国対委員長は総理に、こうした方が、国会が旨くいくという、
ことを言ったのが、きっかけだったのです。



実は、これは非公式な存在で、法律の根拠は何もないんです。
法律の根拠があるのは、基本的に、議員運営委員会だけで、



水面下でやる、国対が動くから、この正式な議運が、形骸化して、
ニュースにならないのです。



本当は、こんな馬鹿な話はなくって、水面下でゴニョゴニョやる、
国対委員会あるいは、国対委員長を廃止するためには、
一年中、国会をやっている、通年国会にして、この日数がどうだとか、



所謂、プロっぽい話が、過去の物になる、と言う事にすべきであって、



最後に、あえて申せば、大島国対委員長と私は、記者時代から
長い付き合いで、大島さんの持論は、国会と言うものは、



プロが仕切るもので、プロがやる国会でなければイケナイ、というのが
持論なんですが、私はこの意見に真っ向から反対で、長い付き合いでも、



反対で、と言うのは、プロが分かる国会だけでなくって
プロでない、普通の人が分かる国会にして下さいよと、言うのが、
本来の、私たちの考えるべき事ではないかと思います。


アナウンサー:
正に、その通りだと思います。



今日の放送はここまで。







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