「オバマ大統領の核なき世界と、北朝鮮の核実験は 、底流で一致!」
アナウンサー:
今日は北朝鮮の核実験ですか?
青山氏:
そうですね!
一昨日、北朝鮮が二度目の核実験をやりまして、その後、二三日、まるで
世界が、それでひっくり返ったかのような、すごい、洪水のような報道ぶりでした。
三日目を迎えまして、報道振りも、多少落ち着いたかと思います。
丁度良い機会ですから、ごく普通に、真っ直ぐ、真ん中から眺めてみると
何が見えるかという、話をしてみたいと思います。
先ず、核兵器というものは、私たち広島・長崎で経験したとおり、
人間をドロドロに、溶かすような、本当に恐ろしい、悪魔の兵器でありますが、
同時に核兵器というのは、致命的な欠陥を持っていて、
要は、持っているだけでは、何の足しにもならない、という事です。
運搬しなければいけない!
運ばなければいけないと言う事です。
従って、北朝鮮は、皆さんご承知のように、4月5日に運搬手段としての
ミサイルの発射を行いました。
運搬手段を試した以上は、その運ぶところの、核兵器の実験をヤルと言うのは
これは、全く当たり前のところで、ワンセットになっています。
だから、このまま、核実験をやらない方が、むしろ、驚きであって、
やった事自体は、驚くに値しない!
というのが、本当のところです。
なぜ、世界が驚いたかというと、時期が以外だったと言う事とが一つあります。
日本政府も韓国政府も、7月ではないかと、予測していました。
どうしてかと言うと、多少情けない話なんですけれども、根拠はやや薄弱で
皆さん思い出して頂くと、2年半ぐらい前の、あるいは3年前の2006年7月に
北朝鮮が夜明け前の、暗いところから、ミサイルを連射しまして、7発も撃って
その3ヵ月後の、10月に始めての核実験をやったわけです。
だから、今回も3ヵ月後ではないかと、4月5日のテポドン改良型を撃って、
3ヶ月後の7月前半にやるのではないかと、言う事だったのですが、
これよりも、かなり早い。
それから、例えば、私も安全保障の専門家の端くれですけれども、
私は実は、6月ぐらいを予測していました。
と言うのは、北朝鮮の核実験場の周辺で、具体的な動きが始まった
というのは、実際には5月5日、日本で言うと、連休中の事だったのです。
普通、1ヶ月チョイはやっぱり、準備にかかるから、6月半ば位かなと、
思っていたのですが、こう言う予想よりも早かったです。
確かに5月25日というのは!
早かったと言うことで、ワッとビックリすると言うのは、
本当は北朝鮮の思う壺、というか、北朝鮮の狙っている事ですね!
北朝鮮という国は、非常に追い詰められた国であって、
人口は元々、2100万人位いたと、思われますが、
今は、2000万人切ったという話もあり、
ご承知の通り、経済はずっと苦境が続いていて、
しかも、独裁者が今、去年の夏から、病気で苦しんでいて、
北朝鮮国内の管制メディアで、工場視察に訪れた、キム・ジョンイルさんの
ことを、後ろ姿を見送った労働者が涙したと報じた。
後ろ姿を見送って涙するということは、大変な表現であって、
要するに、いつか来る日を予言している。
もう近いよ!と国民に覚悟をさせるような話です。
そういう国ですから、追い詰められている国ですから、この核実験と言うのは
非常に、数少ないカードの内の一枚ですね!
これをやる事自体は、さっき言いましたとおり、ミサイルを撃っちゃった以上
当たり前なんで、驚かせるとしたら、意外な時期にやるしかない訳です。
意外な時期というのは、要は、すごく早くやるか、
それともなかなかやらずに、遅らせて、今か今か明日か明日かと、
世界をじらせるかの、二つの手段しかない。
ところが、遅らせる方は、今、申しました、キム・ジョンイル総書記の
健康問題で、とても無理なんです。
だから、急ぐしかないのです。
そうすると、急いだ事で、ビックリするよりも、急いだ事を通じて
北朝鮮の、言わば、焦りというものを、私たちは、しっかり見抜くべき
であって、そうすると、確かに、驚異は高まってはいますけれども、
むしろ、北朝鮮の方は、必死で核実験カードを使って、何とか世界を
ビックリさせようとしている。
そのことに、乗っかると、むしろ一番望ましくない!
事態になると言うのが見えます。
そうやって、見た上で、
私は、今、確かに、脅威は確かに、高まったと申しました。
その部分も、キチンと、真っ直ぐ真ん中から、見なければいけないと
思います。
この部分を真っ直ぐ見ると、実は北朝鮮は、追い詰められて、こう言う核実験の
様な事をやるんですが、暴挙・暴挙と言う報道で、何を考えているのか
分からないとか、言う報道になっていますが、
いや、そうではなくて、北朝鮮はなかなかリアルな核戦略を本当は採っています。
と言いますのは、今回の核実験の規模も、韓国は長崎型の4倍とか言う、
日本で言う、外務大臣がいらっしゃって、私はビックリしました。
長崎型で、22キロトンあったのですから、4倍というと、88キロトンになる訳
ですから、そんな爆発があったら、もっと大きな地震が起きます。
そんなことはあり得ない訳で、むしろ本当は、北朝鮮が目指しているのは、
そんなムダに大きな物ではなくって、場合によっては、広島・長崎型よりも
小さい物でいい。
つまり、小型でコンパクトで、ミサイルもアメリカに直接届くような物だったら、
アメリカは、本気で戦争するかも知れない。
そうではなくって、近場の日本を確実に狙えるような物、こういう現実的な
小型の核兵器を、物を持とうとしている、と言うのが見えます。
そうすると、もう一つ新聞に書いてあることが、本当、おかしいのは、
オバマ政権、オバマ大統領が、核なき世界を掲げていて、
これに、真っ向、挑戦するものだと。
報道になっているのですが、これも遺憾ながら、恐縮ながら違うんです。
皆さん、リスナーの方々、普通に考えてです、オバマさんが核なき世界
といっているのは、全くウソで、演技で言っているとは思いませんよね、
思いませんが、同時に、アメリカ合衆国が、最後の一発まで、核を捨てるとは
思ってはいないでしょう。
アナウンサー:
まぁ、そうですね〜!
青山氏:
だから、要は落としどころがあって、アメリカのロシアも、お金がなっくて、
大きすぎる核兵器、あるいは、デカすぎるミサイル、しかも数も多すぎる
これは、物凄い維持費が掛かるんです、本当は。
だから、維持費を軽減したいから、もうチョッとコンパクトな核保有にしましょう。
と言うのが、オバマさんの落としどころであって、
だから、ロシアのプーチン大統領のような、ある種、おっかない人も、この話に
乗っかれる訳です。
そうすると、北朝鮮目指しているものと、実はオバマさんの言っている事は
実は、底流で、底の方で、一致している訳であって、従って、アメリカは、今は、
怒った顔をしているけれども、やがて米朝の接近というのが、必ずやってくる
から、
アナウンサー:
有りますか?やっぱり!
青山氏:
はい、そこに、日本は備えなければいけないので、今日、申した事は、特に
変わったことを、無理に申している訳ではなくって、皆さんが心の中で、
洪水のような報道に、接しながら、イヤ本当はこうではないか?
と思われていることが、実は正しいだと、日本国民の外交感覚は、
安保感覚に自信をまず持って、北朝鮮にこれから対峙しましょう、
という事を一番、お伝えしたかったのです。
今日の放送はここまでです。



