「 北朝鮮のミサイル発射で、日本、アメリカ、中国の連携の目が出てきた! 」
アナウンサー:
北朝鮮がミサイル発射の映像を発表しましたね!
青山氏:
そうですね!
ミサイルを、真っ白に塗っていて、それを昼日中に、撃つのですから、
実は、これは演出されたショーだという事も、
皆さんには良くお分かりいただけると思います。
今回の北朝鮮の、大型ミサイルの発射は、1998年8月31日の
テポドン1号の発射の時と違って、日本に大きな変化が起きました。
逆に言いますと、北朝鮮には別に、変化がありません。
同じ様なことをやっている訳です。
日本の方は、自衛隊が始めて迎撃体制を取ったというような、
大きな、変化があったのは、日本の方なんです。
政府、自衛隊だけではなく、例えば、私の所に、いただく、一般の方からの、
メールを見ても、随分受けとめ方が、変わったというか、大人になったと言うか。
1998年の時は、ビックリして、恐いという反応ばっかりだったのに、今回は
北朝鮮の真意を見抜こうとしたり、あるいは、もっと、広く国際社会の、色んな
カラクリ、それを見ようと言うメールや、
あるいは中長期的に、これから国際社会がどうになるのでしょうか?
というようなメールが多かったのです。
そこは、大事な変化だと思っています。
そこで、今日、一つ大事な話をしたいのです。
例えば、今、短期的に見ると、ニューヨークの国連本部の、安保理で
北朝鮮にどんな凝らしめを、するのか?しないのか?
日本やアメリカと中国、ロシアが、対立しているという事に、なっている。
これはウソではありません。
そういう、動きも確かに、目の前でありますけれども、しかし、ある意味
深い部分で言いますと、中国とアメリカは、まったく、今、同じ反応が
両政府の中にあります。
それは、両方とも、ホッとしているということです。
どうして、ホッしているかと言いますと、北朝鮮の今回の、大型ミサイルの
打ち上げが、失敗したからです。
実は、今回の北朝鮮のミサイル発射は、ミサイルの先端に人工衛星モドキを
乗せた物らしいと、それを地球の周回軌道に、たった1周か2週だけでも、
とにかく、始めて乗せて、そこから電波を出して、キム・ジョンイル将軍を
称える、歌を流す予定にはなっていたようです。
それの電波を、実は、北朝鮮では、まともに受け取れない!
施設がありませんから。
しかし、日本とかアメリカ、中国とか受信施設を、持っているところでは
声が聞こえる様になってたはずが、実際は、無事、燃焼したのは一段目だけ。
映像に出てくる、一段目は確かに、映像を見ても炎もキレイに出ていますし、
無事に真っ直ぐ飛んでいきました。
その後、まず三段目と二段目の切り離しも失敗しているらしい、
二段目の推力、即ち、燃え方も足りなくて、結局、その人工衛星モドキは
周回軌道に乗ることが出来なくて、そのままドボンと、
太平洋に落ちてしまったらしい。
異例の事ですが、米軍は既に、統合参謀本部の方から、発表をしてしまいました。
もう一回言いますが、これは、実は既にアメリカや中国など、核ミサイルを持っている、
本当の意味での、ミサイルに詳しい国々にとっては、実に意外な事だったのです。
と言うのは、つい最近、2月にイランが始めての、国産人工衛星の打ち上げに、
実際に成功しました。
イランの人工衛星は、本当に地球の周回軌道に乗って、そこから電波も実際に
発信されました。
今までの常識では、イランのミサイルや人工衛星の様な物は、北朝鮮の技術で
作られているというのが、国際社会の常識だったのです。
それが、2月に成功していますので、本家の方が失敗するのはおかしい。
だから、実に予想外なわけですね!
これで、色々な事が、分かります。
先ず、北朝鮮のミサイル開発は、言われるほど、実は、進歩していなかった。
まだ、一段式のロケットを、打ち上げる能力しかないという事です。
一段目しか燃焼しなかったという事は!
ミサイルというのは、一段しか燃えないんだったら、遠くに飛ばすということは、
無理ですから、少なくともアメリカにとっては、「当分うちには来ないな!」
ということで、大丈夫になった。
それから、北朝鮮とイランの連携というのも、実は言われるほど、緊密では
ないらしい。
国際社会の圧力が大分、効いているんじゃないか?
私が思い出すのが、テレビ番組などで、イラン、北朝鮮の連携について、
何度も指摘しました。
イランの駐日大使の方から、お付き合いがありますから、絶対違うんだと、
言う、激しい抗議も頂いたのです。
抗議は全部、本当だとは思いませんが、正直なところ、
一部は連携していると思いますが、こういう本音も有ったんだなと。
イランのミサイルやその他の技術、核疑惑に関しても、元々は北朝鮮が
根っこというより、ソ連が根っこです。
北朝鮮の技術だって、本当は、ソ連が崩壊したときに、ソ連の技術者を
高いボーナスで雇ったことが、一つの出発点になっているのです。
イランは北朝鮮だけに、依存しているんではなくって、色んな技術を取り入れて
いるんだな、ということになります。
逆に言うと、北朝鮮のような、余りにも孤立している国というのは、ミサイル開発
がどうしても、なかなか進まないということです。
アナウンサー:
技術の導入をする余裕も、無いということかもしれませんね?
青山氏:
それもあると思います。
従って、米中がホッとしている、というのはですね、北朝鮮の核開発や
ミサイル開発は、まだ少し時間が掛かりそうだと、いうことと、
北朝鮮の見方をしてくれる国というのは、確実に減っているんだなということです。
ここで米中の、利害が一致するというのは、北朝鮮のミサイルが、そこに
核をやがて、乗っけて完成すると、困るのは、見かけ上は、日本やアメリカ
が大変困るけれども、本当に困るのは、中国なんですね!
アナウンサー:
近いしね!
青山氏:
本当に喉元に居るわけです。
例えば、北朝鮮が一発だけ、中距離の核ミサイルを完成させるとしますと、
中距離以下の!
例えば、北京に打ち込まれるとすると、北京に打ち込む構えをすると、
日本やアメリカは、今回の自衛隊の迎撃体制で分かりますように
一応、MDシステムと云う物があって、これも、開発途中で2011年に
完成ということは、もっと精度が上がっていく訳です。
ところが、中国は一切、そうゆう技術が無いわけです。
たった一発の核ミサイルを北朝鮮が持って、それを、北京や上海のような
人口の多いところ、特に上海ですね、1200万、1300万いる、
上海に打ち込まれると、小さな物でも、100万人以上の方々が、
溶けて無くなりかねない訳です。
中国と北朝鮮の、4000年、6000年にわたる歴史、つまり、中国の方が
圧迫して、朝鮮半島の人々の方が、圧迫されるという図式が、
ガラリと変わっちゃう訳ですね。
北朝鮮のミサイル開発が、時間掛かるという事で、本当は、米中は、
一致して、ホッとしている。
国際社会の、北朝鮮に対する取り組みというのは、目の前の安保理では、
揉めていても、長い目で見れば、日本も含めて、わりと利害が一致して来ると
いうことです。
つまり、北朝鮮の体制を、基本的には今のままでは困るんだ、ということで、
中国も含めて、日本やアメリカとの連携の可能性があるというのが
今回の分かったことなんです。
今日の放送はここまでです。



