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2008年11月29日

黒人大統領の誕生と、アメリカ型民主主義

今回は、出来るだけ放送内容をより正確に、お伝えしたいと思います。
放送内容を分かりやすくするために、一部修正しています。


【 11月26日水曜日、ラジオ放送 青山繁晴氏のニュースの見方、より 】

「 黒人大統領の誕生と、アメリカ型民主主義 」



青山 繁晴氏 :
「皆さんも直感されていると思いますのは、麻生太郎氏に対すて
失望感が、本当につるべ落としのように、広まっていますね!」



アナウンサー :
弱気の虫に取り付かれてるような気がします!



青山 繁晴氏:
麻生さんの個人的な問題が、メディアを大変賑あわせているのですが、
個人的問題もあるにはあるのですが!



今朝は、麻生さん個人の問題よりも、危機に際した時に、日本は
どういう風に、動いているのか?
という、根っこのところをキチンと考えたいと思います。



今、アメリカ発の金融危機から始まって、アメリカから大波津波が
押し寄せて来ています。



日本も、例えばトヨタも含めて、金融危機の他に物作りの経済まで、
急激な、まさしくつるべ落としのような、悪い状況におちいっている



ということは、もう皆様はご存知のことだと思います。



今、ちょうど通勤の車の中で聞いていらっしゃる方は、向かう先の
会社では、色々な苦難があると思うのです!



アナウンサー :
「年末のボーナスはどうなる?」なんて直近の問題もありますしね!


青山 繁晴氏:
ボーナスが出ないという方は、私の周りには極めて多いですけれども
このような危機に瀕した時に、



1つ大事な、根っこのところは、私達の民主主義というやつを、どういう風に
機能させるか?



もっと分かりやすく言うと、どのように活用するかというのが、本当は、
一番大きなテーマだと思います。



ご存知のように、アメリカからの危機が始まった、張本人のアメリカは
アメリカ型の民主主義と言うものを、今回の大統領選挙で、本当に根こそぎ
活用しました。



どうゆうことかと言うと、これはもう理解が広まったと思うんですけれども、
アメリカは、大統領選挙の選挙権は、自分で登録しないと、
有権者になれない仕組みになっています。



有権者の仕組みを、オバマさんの陣営は、徹底的に、活用して、
今まで投票に行かなかった、18歳、19歳の若いアメリカ国民、



あるいは、貧しい黒人、あるいは、白人でも、仕事の無い人達、
今まで選挙に行かなかった人を、掘り起こして



有権者の登録をさせ、実に、4,000万人近くの有権者を増やして
その結果、オバマさんは、6,600万票という票を得て、当選した
わけです。



しかし、6,600万票のうち、考えたら、実はこの堀起こした、票が
無ければ、黒人大統領は誕生していないんです。



それを考えると、アメリカは大統領選挙の仕組みを、徹底活用して奇跡の
黒人大統領の登場をみたということです。



日本はそれに対して、どういう状況にあるかというと、私達のオリジナルな
日本型の民主主義、すなわち、議員型の民主主義や、議会制と言うものを
むしろ、壊す状況に動いていると思います。



それは、政府与党側で言うと、麻生さんの責任もありますけれども、
麻生さんも含めた、政府与党がむしろ総がかりに近い状況で、



解散総選挙を後にずらしてですね、その代わり、景気対策優先して
解散はその後だと。(個人的には支持したんですけれども)



その出てきた景気対策というのが、実に定額給付金という、呆れた話で、
その給付金すら、第二次補正予算がまだ国会に出ていないんで、



本当に支給されるかどうか、分からない!



アナウンサー:
年度内すらあやしいと言う?


青山 繁晴氏 :
それを考えると、政府与党側で、私達の議員内閣制をおかしく
しているのです。



解散総選挙の際しか、国民は意思を直接出せないのです。



それでは、野党民主党はどうかと言うと、これもまた、国会の議会の中で、
例えば、金融機能強化法ですとか、テロ特措法とか、国にとっては



大きなテーマの法案を、民主党も採決するから、
早い成立に協力すると言うことを国会の中で決めていたのに



いきなり国会の外から、いくら野党のトップであっても、小沢さんが
それを叩き壊しました。



これは実は、本当は深刻な問題です。
日本型の議会で、決めたことは、チャンと実行されないで、
外から干渉されないはずなのに、干渉して、破壊したのです。



実は政府与党も野党第1党も、アメリカとは対照的に私達の民主主義の
ルールを壊す、活用するのではなく壊す方向で危機に対処している。



アナウンサー :
我が身可愛さで、駆け引きばかりやっているということでしょう?



青山 繁晴氏
ハイ!
しかし、私が言いたいのは、アメリカが何でも良いと、
言っている訳ではなく、



アメリカは奇跡的に、黒人大統領を生んだのですが、実はこれからが
アメリカは大変で、黒人大統領なのは良いのですが、



労働組合を基盤にした、民主党の黒人大統領が、この経済危機の
最中に誕生してしまったので、選挙中も、労働組合に対して、
たくさんや約束したのです。



これから、政府が、自動車メーカーの変わりに、従業員の給与を支払う
と言うことが、起きるのではないかと、言われていいます。



そうすると、際限がなくなって、アメリカがどんどんお金を出さなければ
いけなくなります。



その結果、どんどんアメリカの国債を発行して、どんどん借金が増えて
行って、アメリカの信用が無くなって行って行きます。



しかも、今、麻生政権(日本)はそのアメリカを支えます!ドルを支えます!
と国際会議で、何度も、強調しました。



このまま行くと、日本はアメリカと共倒れして、引きずり倒されると
いうことに、成りかねないと言うことなのです。



私が冒頭に言った、根っこのところ、もう一度考えますと、
民主主義の根幹は選挙です。
私達は20歳で選挙権を持ちましたね!



その時、20歳になったあなたに何が起きたかと言うと?
お上から、自動的に、投票用紙が送られて来ました。



ではあなたが、もし日系アメリカ人で、アメリカ国籍のある人だとすると、
18歳になったら、何が起きると思いますか?



あなたが、アメリカ人で18歳になったら?



アナウンサー :
あなたに選挙権がありますから、登録しなさい!と言うような通知が来ます?



青山 繁晴氏:
違います!正解は何にも起きないんです!



アナウンサー:
何にも起きない?(笑い)



青山 繁晴氏:
何にも起きない!
どういうことかと言うと、アメリカ国民が、自分で18歳になりましたので、
選挙権を下さい。



と言うことを、お上に要求して、初めて、あなたに選挙権が与えられるんです。



これは、何が違うかと言うと、日本は全て、お上から与えられる、
民主主義なんです!



お上が、私達をどう動かすかとい言う、民主主義がこの国の民主主義の実態です。



アメリカの民主主義というのは、国民の側から、お上をどう動かすか、
お上に何を働きかけるか、という民主主義なんです。



日本は今回のアメリカ大統領選挙の、光と影の両方を見ながら、
参考に出来ることがあると思うのです。



そこで、
あなたは、国民投票法という法律が出来たのはご存知ですよね?



アナウンサー:
はい!



青山 繁晴氏:
2010年5月、から施行される、後2年も無いんですけれども!
この国民投票法は、18歳以上の国民が、憲法について、投票できる!



従って、選挙権そのものも、18歳に下げようと言う話しなんですね。



このチャンスを生かして、日本の選挙権を思い切って、登録制に変えてみる、
18歳以上だけでなく、私達のように、とっくに選挙権があって、



何度も選挙した人も、その時に合わせて、再登録しないと、
選挙権が得られないという、仕組みにしたら、日本人の民主主義への意識は、
根幹から変わるのではないかと思います。



アナウンサー:
確かにそうだと思います。投票する側に責任がありますよね!



青山 繁晴氏:
お上に与えられる民主主義が、ガラッと変わると言うことを、皆さんに
提案してみました、考えてみて頂ければと思います。



アナウンサー:
今の提案は、私はいいと思います!



青山 繁晴氏:
有難うございます。


今日の放送はここまでです。
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